ついつい世間の話題に疎くなりがちな夜行性社会人のために、毒舌コラムニストの今井舞が気になるアノ事件を叩き斬る!
今井舞のWeekly News Wannabe
今井 舞
二重にも三重にもまぬけな話である。
顔を覚えられるレベルの犯罪人でありながら、自分が指名手配されていることも知らず、のこのこ警察に来て、警官に「あ、アイツだ!」と顔見て逮捕されるとは。しかも拘置所の知人に会いに来たところ。面会後、合流された拘置所内の知人はさぞかしびっくりしたことだろう。「あれ? オマエも?」なんつって。近所のスナックじゃないんだから。
数々のまぬけが重なった背景には、「犯罪に手を染めるのが当たり前」という世界の悲哀があると思う。この犯人の罪状は横領ということだが、普通の人間は横領なんかしたら、その後は死ぬほどビクビクして過ごすだろう。横領しといて、警察に追われる可能性すら考えない人生。知人が拘置所に入っている人生。それを気軽に(かどうかは知らないが、でもやっぱり軽々としか思えない)尋ねる人生。
常人に比べ、何とも犯罪が身近にある人生だといえよう。犯人48歳とのことだが、どんな48年間を送って来たのだろうか。
全然別の話になるが、以前弁護士さんから、「拘置所に行くと、面会待ちしている男性に『キャプテンサンタ』の服を着た人がすごく多い」という話を聞いたことがある。あらかじめ弁解しておくが、このブランドは、サンタのおじさんをキャラクターにした洋服ブランドで、決してガラの悪いデザインではない。ただ、かなり大きいサイズまで網羅しているらしく、野球選手やプロレスラーに愛用者が多いらしい。ちなみに、番長清原もジャージを「色ち買い」したことがあるとのこと。
キャプテンサンタを選んだ事情は十人十色。しかし、選んでしまった人間が偶然拘置所の待合室に集った画ヅラには、「類が友を呼ぶ」のまぬけが漂う。
犯罪とはなるべく疎遠な生活を心がけたいものである。
福岡県警直方署は22日、勤め先の会社から現金を着服したとして、住所不定、元同社取締役、斉藤雄二容疑者(48)を業務上横領容疑で逮捕した。斉藤容疑者は指名手配されているのを知らず、別の傷害容疑で逮捕された知人の面会に訪れ、その後、署を出ようとして顔を覚えていた署員に見つかり逮捕された。
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キャバクラに通い続ける著者が、現代キャバクラ社会での処世術を伝授する。
「週刊朝日」「週刊現代」「週刊文春」など、数々の週刊誌等で活躍するコラムニスト。
独特の視点とシニカルな語り口で、主に芸能界やTV批評を展開する。