AM1:00からでも食せる”東京の穴場の名店”を、フリー記者阿蘭澄史が紹介。 キャバ嬢とのアフターに使える”メシがうまい店”とは!?
阿蘭澄史の因果なる食卓
阿蘭澄史
眠らない街”東京”ーー。
魑魅魍魎が渦巻くこの大都市において、食の世界もまた”生まれては消える因果な商売”であることは言うまでもない。
しかし、己の味を信じ、頑なに鮮烈な輝きを放ち続ける”名店”も、また存在し続ける。
ここでは、そんな”取材拒否も厭わない隠れた名店”を紹介していこう。
【2月某日】
「夜中でも”うまい飯”を”腹いっぱい”食える店ねぇ…。そうだな、この辺りだったらXXX(店名)だろうな」
こう教えてくれたのは、新宿は歌舞伎町で某アイドルのタブーに関する取材に協力してくれた、芸能関係者のK氏。同氏は続ける。
「ドラマの撮影なんかにも使われる店なんだけど、そこは夜中でも本格的な西洋料理が食えるんだよ。それがまたうまくってな。雰囲気もいいから、おネェちゃんとのアフターデートにも最適なのよ…」
ネオン煌めく歌舞伎町を抜けて、歩くこと約10分。人の姿もまばらになった住宅街の一角に、その店はあった。高層マンションの一階部分を利用したガラス張りの外観は、本格料理というより落ち着いてグラスを傾ける小洒落たバー。時刻はすでに深夜2時を回っている。本当に”うまい飯”は存在するのだろうか。半信半疑で店内に足を運んだ。
木を基調とした造りに、淡い間接照明。店内にはゆっくりと時間が流れていた。座席数はおよそ30席といったところだろうか。ラフな服装で楽しそうに談笑するカップルや、独りカウンターに座るOL風の女性。接待の帰りなのだろうか、ネクタイを締めたビジネスマンの姿も見うけられる。その幅広い客層から、外観のイメージとは違い気軽に利用できるお店なのだろう。
K氏の言葉が浮かぶ。
「オレのお気に入りは肉料理。その中でもスペアリブは絶品だよ。ナイフを入れればその肉は骨からスルッと離れて、口に入れれば溶けるようになくなってしまう。あの食感には感動すら覚えるよ。口の中に肉汁がジュワーっと溢れてきてな。それが甘辛い味付けとマッチして実にうまい。それと、あのボリュームはありがたい。それだけで十分腹いっぱいになっちまうんだ」(K氏)
K氏おすすめのスペアリブを注文した私のもとに、その料理が運ばれてきた。そして、その全貌を目にした瞬間、私は言葉を失ってしまった。というのも、深夜2時にもかかわらず、目の前にあるそのスペアリブはまさに本格料理だったのだ。黄金色に輝き、肉汁が溢れ出す。今にも崩れてしまいそうで、口に入れる前にその柔らかさが想像できるほど。さらにそのボリュームは、女性では食べきれないと思えるほどだった。
K氏の言葉に嘘はなかった。味、ボリューム、雰囲気、その全てに満足して私は店をあとにした。そして、立春とは名ばかりの厳しい寒さの中を歩きながら、こう実感してしまった。
”食”とは因果な存在であるーー、と。
新宿歌舞伎町を抜け、歩くこと10分。閑静な住宅街の一角にある本格西洋料理店。ドラマなどの撮影に使われることも多く、業界人がお忍びで来ることでも有名な名店。今回は取材拒否ということで、『都庁が目印し』とだけ話しておこう…。
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1974年滋賀県生まれ。某在京スポーツ誌の契約記者を経て、現在は週刊誌、実話誌等で活躍中。裏社会、芸能、事件、スポーツと幅広い得意分野を持つ。また、国内外問わず多くの星付きレストランを渡り歩く”美食家”の一面も持つ。